地球観測連携拠点(温暖化分野)ワークショップ
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放射観測機器の較正に関する専門家会合

開催趣旨

  気候変動研究においては、気候システムのメカニズムを理解し、将来予測の確度を向上させることが急務である。気候システムの中で、放射収支は最も重要な要素であると同時に不確定要素の最たるものの1つでもある。

  これは、放射収支の観測に関して、各種放射計の較正を行う体制が不十分で、地表面での短波・長波放射の定量的評価が不十分であることにその原因の一つがある。これを解決するためには、放射観測機器の較正に関して標準化を進める必要があり、特に国際的にも確立されていない赤外放射計の較正を行う体制を早急に構築する必要がある。

  また、太陽直達分光日射計の準器(世界放射センター(WRC)の世界準器との比較に基づいた準器)の維持も重要である。さらに、光源を利用した方法の可能性も検討する必要がある。
  このような課題を解決するためには、機関間連携を進め、新たな較正体制を構築することが喫緊の課題である。機関間連携を図ることにより、各機関で得られている放射収支観測データを統合的に集め、基準地上放射観測網(BSRN)等の国際プログラム・機関と連携して、長期データのアーカイブを進めることが可能となる。

  このため、専門家による会合を開催し、機関間連携体制の確立について検討を行う。

日時 平成22年12月20日(月) 13:00~17:00 
場所 (独)国立環境研究所 地球温暖化研究棟第1会議室
〒305-8506 つくば市小野川16-2 ℡029-850-2980 [MAP]
使用言語 日本語(ただし、韓国からの招聘者の講演は英語で行う)
主催 地球温暖化観測推進事務局 /環境省・気象庁(OCCCO)
Tel: 029-850-2980 Fax: 029-858-2645
e-mail: occco*nies.go.jp(メールを送信する時は*を@に換えてください。)

プログラム

13:00~13:10 1. 開催主旨説明 (事務局) (司会:藤谷 徳之助 地球温暖化観測推進事務局)
13:10~16:30

2. 講演
(1) 「放射観測に関する歴史的経緯」 pdf(1.8MB) 
         早坂 忠裕 (東北大学)
(2) 「気象庁における放射観測」 pdf(1.3MB) 
         大河原 望 (高層気象台)
(3) 「SKYNET放射計測と検定」 pdf(1.9MB)             
         高村 民雄 (千葉大学)
(4) 「気象研究所における放射観測に関する取り組み
(気候研究部第3研究室で使用した放射計と校正)」 pdf(1.5MB)   
         内山 明博 (気象研究所)
(5)「極域における放射観測」 pdf(1.7MB) 
         塩原 匡貴 (国立極地研究所)
(6)-1 「陸域における放射観測」 pdf(2.2MB)  
         三枝 信子 (国立環境研究所)
(6)-2 「国立環境研究所の有害紫外線観測」 pdf(0.5MB)
         町田 敏暢 (国立環境研究所)

(休憩 15:20~15:30)

(7)「放射観測に関わる衛星計画について」 pdf(1.4MB)
        村上浩 (宇宙航空研究開発機構)
(8)「衛星による大気中微粒子の観測と放射」 pdf(3.3MB)
        中島 孝 (東海大学)
(9)「衛星生態学における放射観測」 pdf(1.8MB)
        村岡 裕由(岐阜大学)

16:30~17:00 3. 今後の検討の方向について(総合討論)
※講演資料(pdf)は、講演者のご承諾をいただいた上で掲載しております。無断転載はご遠慮下さい。
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