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ここでは地球温暖化の観測・研究・活動に関連する基本用語を集め、簡単に解説しています。
研究機関・組織名、観測技術・装置・プロジェクト名、
人工衛星やモデルの名前などがあります。 |
ア |
アクア衛星(Aqua) |
[解説] |
地球規模の水循環に関する情報を取得し、地球規模の水とエネルギー循環のメカニズムの解明を通して地球環境問題解決への貢献を目指す、2002年に打ち上げられたNASAの衛星。JAXAが開発した改良型高性能マイクロ波放射計(AMSR-E:アムサー・イー)を搭載する。アクアが取得する水に関する情報としては、海洋からの蒸発量、大気中の水蒸気・雲・降水・土壌水分・海氷・陸氷・雪などがある。また、放射エネルギー量・エアロゾル・植生被覆・植物プランクトン・陸海面の温度のデータも取得する。 |
[出典] |
http://www.aero.osakafu-u.ac.jp/as/okamoto/okamoto_new/tango/a_6.htm |
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アスター(ASTER) |
[解説] |
NASAの地球観測衛星Terraに搭載され、可視バンドからから熱赤外バンドまでの14のスペクトラムチャンネルを有する高性能光学センサー。地表の地形・地質の詳しいマッピング、植生の分布状況やその変化を把握、火山噴火のモニタリング、雲のタイプ分けや大気中のエアロゾルの特性把握、サンゴ礁のタイプ分けやそのグローバルな分布の把握を行う。経済産業省、NASA、USGSの共同開発。 |
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アルゴリズム(Algorithm) |
[解説] |
有限回の演算により問題の回答を得ることができるよう、厳密に記述された計算手順。 |
[出典] |
相磯秀夫監修,2001:情報技術用語大辞典,オーム社. |
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アロメトリー(Allometry) |
[解説] |
相対成長にもとづく非比例的成長関係をあらわす言葉(例:生物の全体の大きさと部分の大きさ等)。アロメトリーの関係は、
y=Axh
と表されることが多い。一般的にyは部分(器官)の大きさ、xは他の部分の大きさなどであり、Aとhは定数である。この関係は、森林の生物体量の推定やスケール分析などに用いられる。森林の生物体量の推定の場合には、比較的容易に測定できる変数がx(例:胸高直径等)、直接測定するのが困難な変数が(例:幹・枝・葉・根等の生物体量)yとなる。スケール分析は、生物の大きさが変化すると、生物の形・プロセス(代謝量・行動圏の大きさ等)がどのように変化するかを分析するのに用いられる。 |
[出典] |
八杉龍一,小関治男,古谷雅樹,日高敏隆編,1996:岩波生物学辞典 第4 版,岩波書店.
巌佐庸,松本忠夫,菊沢喜八郎,日本生態学会編,2003:生態学事典,共立出版株式会社. |
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ウ |
渦相関法(Eddy Correlation Method) |
[解説] |
鉛直方向の風速の変動値と物理量の変動値の積の時間平均値を求めることにより鉛直方向のフラックス(単位時間・単位面積の輸送量)を測定する方法。生態系と大気の間で交換される二酸化炭素量を測定する場合には、超音波風速温度計と赤外線ガス分析計を用いる。鉛直方向の二酸化炭素フラックスは、鉛直方向の風速変動値と二酸化炭素の密度変動値の積の時間平均をとることにより得られる。 |
[出典] |
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2006/pr20060817/
pr20060817.html#b |
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エ |
エアロゾル(Aerosol) |
[解説] |
大気中に浮遊している個体あるいは液体の微粒子。地表や海洋から舞い上がるものや工業活動によって排出される煤煙などがある。太陽光の吸収・散乱や雲の生成などに影響する。 |
[出典] |
気象庁,2007:気象業務はいま 2007 情報から始まる防災 正しい知識 確かな情報があなたを守る. |
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永久凍土(えいきゅうとうど) |
[解説] |
少なくとも一夏をはさむ、二冬以上の間、継続して0℃以下の凍結状態を保った土壌、または岩石や地層。 |
[出典] |
日下哉編, 2002:図解日本地形用語辞典, 東洋書店. |
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栄養塩(えいようえん; Nutrient) |
[解説] |
生物の生命を維持する栄養分として必要とされる無機塩類。有機物の主要構成要素(炭素・水素・酸素)を除く、リン・窒素・カリウム・ケイ素とマンガンなどの微量元素が含まれる。 |
[出典] |
日本陸水学会編,2006:陸水の事典,講談社サイエンティフィク. |
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オ |
オーラ衛星(AURA) |
[解説] |
地球のオゾン、大気質および気候について研究するNASAの衛星。4種類の観測装置を搭載しており、互いに補完し合って地球大気のオゾン層、大気質および主要な気候パラメーターの観測を行う。 |
[出典] |
http://www.aero.osakafu-u.ac.jp/as/okamoto/okamoto_new/tango/a_10.htm |
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オートクレーブ(Autoclave) |
[解説] |
常圧より高い圧力をかけ、水の沸点を100度以上の高温にして液体や器具の減菌を行う釜。 |
[出典] |
八杉龍一,小関治男,古谷雅樹,日高敏隆編,1996:岩波生物学辞典 第4版,岩波書店. |
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カ |
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海洋研究科学委員会 作業委員会125
(SCOR WG125:Scientific Committee on Oceanic Research Working Group125) |
[解説] |
海洋研究科学委員会(SCOR)に存在するひとつの作業委員会。WG125はGlobal Comparisons of Zooplankton Time Seriesについての作業を行う。 |
[出典] |
http://wg125.net/ |
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可降水量(かこうすいりょう) |
[解説] |
大気中にある水蒸気をすべて液体の水にした場合、どれだけの厚みになるかを表した量のこと。 |
[出典] |
日本陸水学会編, 2006:陸水の事典, 株式会社講談社サイエンティフィック. |
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カリプソ衛星(CALIPSO: The Cloud-Aerosol Lidar and Infrared Pathfinder Satellite Observation) |
[解説] |
雲・エアロゾルおよび赤外放射輝度の観測を目的としたNASAの衛星で、2006年から観測を開始している。
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キ |
帰化生物(きかせいぶつ) |
[解説] |
本来の自生地から人為的な原因でほかの地域に入り、その後に自力で生存できるようになった動植物。 |
[出典] |
八杉貞雄, 可知直毅監修, 1971:生物事典, 旺文社. |
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季節凍土(きせつとうど) |
[解説] |
1年の内でも限られた期間にできる凍土。 |
[出典] |
国立環境研究所, 「南極・北極の百科事典」委員会編, 2004:南極・北極の百科事典, 丸善株式会社. |
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輝度(きど; Luminance) |
[解説] |
単位面積あたりの発光体の明るさを示す言葉。 |
[出典] |
長倉三郎,井口洋夫,江沢洋,岩村秀,佐藤文隆,久保亮五編,2006:岩波理化学辞典 第5版,岩波書店. |
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吸収係数(きゅうしゅうけいすう) |
[解説] |
光や放射線が物質に吸収されて減衰する割合を表す定数。 |
[出典] |
(財)国際科学振興財団編, 2005: 科学大辞典第2版, 丸善株式会社. |
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ク |
雲凝結核(くもぎょうけつかく; CCN: Cloud Condensation Nuclei) |
[解説] |
凝結核は水蒸気が凝結するときに芯になる液体または固体粒子で、エートケン核(直径が0.2μm以下)、大核(0,2~1.0μm)、巨大核(1μm以上)に分けられ、雲核には大核以上の吸湿性粒子がなる。
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[出典] |
(財)国際科学振興財団編, 2005: 科学大辞典第2版, 株式会社丸善. |
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グレース衛星(GRACE:Gravity Recovery and Climate Experiment) |
[解説] |
太陽極大期に併せて同一軌道上に数百kmの間隔をあけて2002年に打ち上げられた「GRACE-A」と「GRACE-B」の2つの衛星で、それぞれの位置と衛星間の距離の測定によって互いの衛星の速度変化を測定し、その揺るぎから精密な重力場を測定をすることを目的としている。
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[出典] |
http://www.satnavi.jaxa.jp/basic/glossary/g.html
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クロロフィル濃度(Chlorophyll Concentration) |
[解説] |
葉緑素・植物の葉緑体内に存在し、光合成に関する緑色色素の濃度。 |
[出典] |
環境省地球環境局監修,2004:和英・英和国際総合環境用語集,日刊工業新聞社. |
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コ |
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光合成総生産量(Gross Primary Production) |
[解説] |
生態系が光合成で生産した有機物の総量。吸収した炭素量に換算して表される。 |
[出典] |
桑形恒男,渡辺力,三枝信子,2007:大気と陸域生態系の相互作用 -水と二酸化炭素の交換過程に着目して-,天気,54(3),203-206. |
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光合成窒素利用効率 |
[解説] |
窒素あたりの光合成能力のことで、種を特殊づける性質の1つとして利用されている。 |
[出典] |
巌佐庸, 松本忠夫, 菊沢喜八郎, 日本生態学会編, 2003:生態学事典, 共立出版株式会社. |
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光合成有効放射(Photosynthetically Active Radiation) |
[解説] |
緑色植物の光合成に有効な波長範囲(およそ400nm-700nm)に含まれる放射。この波長範囲の光量子のフラックスで示される。 |
[出典] |
日本陸水学会編,2006:陸水の事典,講談社サイエンティフィク. |
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高速フラッシュ励起蛍光(First Repetition Rate Fluorescence) |
[解説] |
海洋一次生産を測定する方法。海水中に浮遊している植物プランクトンに、青色光を高速で点滅照射して得られる蛍光の時間的変動を捕らえることで、海洋一次生産を測定する。培養実験を行う必要がないという特徴をもつ。 |
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後方散乱(こうほうさんらん) |
[解説] |
最初の運動方向に対して90度以上の角をなす散乱過程による粒子または放射の偏向。 |
[出典] |
太田次郎監訳, 1999: 科学・技術大百科事典<上>, 株式会社朝倉書店. |
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コスペクトル(Cospectrum) |
[解説] |
2つの変動量の相互相関に関して、周波数別の寄与を表す関数。 |
[出典] |
吉野正敏,河村武,新田尚,浅井富雄,設楽寛,前島郁雄編,1986:気候学・気象学辞典,二宮書店. |
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コドラート(Quadrat) |
[解説] |
定量的に生物の分布量を調査するために設定される単位区域(方形区)。50cm×50cmあるいは100 cm×100 cmの方形枠を用いるのが一般的。 |
[出典] |
日本陸水学会編,2006:陸水の事典,講談社サイエンティフィク. |
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シ |
CISLiNet(Commonwealth of Independent States Lidar Network) |
[解説] |
独立国家共同体域においてエアロゾルとオゾンの観測技術の向上とライダーネットワークの構築を目的として作られたネットワーク。 |
[出典] |
http://www.cis-linet.basnet.by/ |
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ジャパンフラックス(JapanFLUX) |
[解説] |
日本の陸域炭素収支観測綱。AsiaFlux(アジア域での二酸化炭素収支観測ネットワーク)の国内サブネットワークとして2006年12月に発足。 |
[出典] |
http://www.japanflux.org/ |
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消耗域(しょうもういき) |
[解説] |
年間の氷河の質量収支(増減量)がゼロになる標高を境に、下流部分のこと。消耗域では氷河が融けるため、氷河の年間質量収支はマイナスとなる。 |
[出典] |
http://premium.nikkeibp.co.jp/em/column/oki/03/index.shtml |
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植生指数(しょくせいしすう; Vegetation Index) |
[解説] |
地球観測衛星のデータを利用し、グローバルな植生の状況(植生の有無・多少・活性度等)を把握するために使われる指数。代表的なものに正規化植生指数(NDVI: Normalized Difference Vegetation Index)がある。NDVIは、植生の持つ特性(植物の緑葉は赤・青領域の波長を吸収し、近赤外線領域の波長を強く反射する)を生かし、以下のように求める。
植生指数=(近赤外波長-赤波長)/(近赤外波長+赤波長) |
[出典] |
http://www.agri.hro.or.jp/center/syuppan/a_rimosen/sld008.htm |
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純一次生産量(じゅんいちじせいさんりょう; NPP: Net Primary Production)
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[解説] |
光合成により生産される有機物生産を総一次生産、それから植物の呼吸量を差し引いた量を純一次生産量という。 |
[出典] |
巌佐庸, 松本忠夫, 菊沢喜八郎, 日本生態学会編, 2003:生態学事典, 共立出版株式会社. |
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ス |
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スポットヴェジテーション(SPOT-VEGETATION) |
[解説] |
SPOT IMAGE社の人工衛星に搭載されているセンサー(VEGETATION)。青・赤・近赤外・短波長赤外の4バンドを持ち、地上空間分解能1km の画像が撮影できる。 |
[出典] |
近藤昭彦,鈴木力英,2005:ユーラシア大陸北部の積雪域マッピングと積雪域の年々変動,水文・水資源学会誌, 18(6),696-703. |
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セ |
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生態系呼吸量 (Ecosystem Respiration) |
[解説] |
植物・土壌の呼吸に伴う二酸化炭素放出量。植物が生命活動に必要なエネルギーを得るために、酸素を吸収して二酸化炭素を放出している量(独立栄養的呼吸)と、微生物による土壌有機物の分解に伴って二酸化炭素を放出している量(従属栄養的呼吸)を合わせた量。 |
[出典] |
桑形恒夫,渡辺力,三枝信子,2007:大気と陸域生態系の相互作用 -水と二酸化炭素の交換過程に着目して-, 天気,54(3),203-206.
http://www.agr.hokudai.ac.jp/env/grassland/pdf/10.pdf |
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生態系純生産量(Net Ecosystem Production) |
[解説] |
光合成総生産量(GPP)から植物体(葉・枝・幹・根)の呼吸による消費量を引いた量。 |
[出典] |
日本陸水学会編,2006:陸水の事典,講談社サイエンティフィク. |
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全炭酸(ぜんたんさん; Total Carbonic Acid) |
[解説] |
水中に存在する炭酸・炭酸水素イオン・炭酸イオンの合計量をいい、総二酸化炭素の量として表示する。 |
[出典] |
荒木 俊,沼田 眞,和田 攻編,1985:環境科学辞典,東京科学同人. |
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チ |
地球観測サミット(Earth Observation Summit) |
[解説] |
2002年9月ヨハネスブルグ(南アフリカ)で開催された持続可能な開発に関する世界首脳会議(WSSD)で採択されたヨハネスブルグ実施計画において、地球観測の国際的協力の重要性が確認され。それを受けて、2003年6月にフランスで開催されたG8エヴィアンサミットにおいて、小泉総理大臣(当時)の提唱により、地球観測サミット(閣僚級会合)の開催が合意された。地球観測サミットはこれまで4回開催され、2005年2月16日にベルギーのブリュッセルで開催された第3回地球観測サミットにおいてGEOSS 10年実施計画が採択された。その後、国際調整メカニズムとして、74か国、欧州委員会、51機関(2008年10月現在)が参加しているGEO(事務局をジュネーブに設置)が設立された。GEOでは、サミットを1~3年に1回、本会合を毎年、執行委員会を年に3回程度開催している。 |
[出典] |
http://www.cger.nies.go.jp/publications/news/vol20/vol20-1.pdf#page=5 |
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テ |
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データスキーマ(Data Schema) |
[解説] |
一つのファイルのデータ構造およびその表現法を記述したもの。また、これらの記述が格納されているファイルの呼称。 |
[出典] |
情報処理用語大事典編集委員会編,1992:情報処理用語大事典 ,オーム社. |
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テラ衛星(Terra) |
[解説] |
アメリカNASAの提供した雲・地球放射エネルギー観測装置(CERES)2台、MISR(複数角度分光放射計)、中分解能撮像分光放射計(MODIS)、日本の開発した高性能熱放射反射放射計(ASTER)およびカナダ宇宙機関の開発した対流圏汚染観測装置(MOPITT)を搭載している地球観測衛星。 |
[出典] |
http://www.aero.osakafu-u.ac.jp/as/okamoto/okamoto_new/
tango/t_1.htm |
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電位差滴定(でんいさてきてい; Potentiometric Titration) |
[解説] |
当量点付近における電極電位の変化から終点を判定する滴定。電気滴定のひとつ。 |
[出典] |
長倉三郎,井口洋夫,江沢洋,岩村秀,佐藤文隆,久保亮五編,2006:岩波理化学辞典 第5版,岩波書店. |
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電磁誘導センサー(Electromagnetic Induction Sounding) |
[解説] |
海氷の厚さを計測するために使われるセンサー。センサーの一端から電波を発し、氷の底面に誘導磁場を生成し、発せられた誘導電波をセンサーのもう一方のレシーバによって受信し、その強度からセンサーから氷の底面までの距離を測定する。センサーから氷までの距離はレーザー型距離計により計測する。氷の厚さはこの両者の差を求めることにより得られる。 |
[出典] |
http://www.nmri.go.jp/fluids/topics/Antarctic_ice_thickness.htm |
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電量滴定(Coulometric Titration) |
[解説] |
定電流によって電解生成物を生じさせ、その電流値と目的物質がすべて反応する終点までの時間から目的物質の定量を行う滴定方法。目的とする試料物質が電極で直接反応を起こさず、電極で生成した物質と試料物質が溶液内で反応する場合には、形式上普通の滴定に似ているので電量滴定と呼ばれる。 |
[出典] |
大木道則,大沢利昭,田中元治,千原秀明編,1995:化学辞典,東京化学同人.
長倉三郎,井口洋夫,江沢洋,岩村秀,佐藤文隆,久保亮五編,2006:岩波理化学辞典 第5版,岩波書店. |
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ト |
トップダウン手法(Top down approach, 地球物質循環科学) |
[解説] |
温室効果ガスである二酸化炭素やメタンなどの地球全体あるいは地域の収支を、大気の観測から算出する方法、酸素濃度減少量の観測から二酸化炭素収支を算出する方法などである。主な手法に、全球の大気二酸化炭素濃度やメタン濃度などの分布や時間変動から、大気輸送モデルと逆解析法を用いて、地域ごとの二酸化炭素やメタンなどの吸収・排出量を算出する方法、大気酸素濃度減少量(酸素と窒素の比から測定)から、既知のプロセス(化石燃料燃焼時の酸素消費量、陸域生物圏による光合成に伴う酸素放出量、海洋による二酸化炭素吸収で酸素が変化しないこと、海洋温暖化による酸素放出など)を組み込んだ計算式を用いて二酸化炭素収支を算出する方法などがある。 |
[出典] |
http://www.lowtem.hokudai.ac.jp/newsletter/no8/yamada.html
http://www.chikyu.ac.jp/shiraiwa/glaciology/Terminology.htm |
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ヒ |
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ヒステリシス |
[解説] |
2つの物理量が互いに関連していて、一方の増減が他方の増減に依存している場合に見られる現象。 |
[出典] |
山崎昶訳, 2009: オックスフォード科学辞典, 株式会社朝倉書店. |
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氷晶核(ひょうしょうかく; ice nuclei) |
[解説] |
氷晶の形成の元となる粒子のことで、大きさ0.2~0.7μmの粘土鉱物等が主な成分である。 |
[出典] |
日本陸水学会編, 2006:陸水の事典, 株式会社講談社サイエンティフィック. |
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フ |
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腐食連鎖(ふしょくれんさ) |
[解説] |
生物体の破片、死骸、排出物ならびにそれらの分解物の摂食から始まる食物連鎖。 |
[出典] |
日本陸水学会編, 2006:陸水の事典, 株式会社講談社サイエンティフィック. |
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フラウンフォーファー線(Fraunhofer Lines) |
[解説] |
太陽スペクトルに現れる吸収線。フラウンフォーファーによって発見された。光球から放射された連続光が彩層下部の種々の原子やイオンに吸収されるため暗線(吸収線)としてみえる。 |
[出典] |
長倉三郎,井口洋夫,江沢洋,岩村秀,佐藤文隆,久保亮五編,2006:岩波理化学辞典 第5版,岩波書店. |
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ホ |
飽差(ほうさ; Vapor Pressure Deficit) |
[解説] |
同一温度に対する飽和水蒸気圧と実際の蒸気圧との差。 |
[出典] |
和達清夫監修,1993:気象の辞典,廣済堂. |
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ボトムアップ手法(Bottom up approach, 地球物質循環科学) |
[解説] |
地球全体あるいは地域の温室効果ガス収支を、陸域・海域における二酸化炭素・メタン等の収支観測、国や地域の排出量統計を集約して算出する方法である。陸域においては、二酸化炭素・メタン等の収支を微気象学的手法もしくは生態学的手法による観測を行った結果と衛星観測による土地利用情報などを用いて広域の収支を算出する。海洋においては、船舶により海洋ならびに洋上大気の二酸化炭素と風速等の観測結果から海洋の二酸化炭素収支を算出する。各国の温室効果ガス排出量は、化石燃料消費、産業・農業の活動などの統計を用い、気候変動枠組条約に基づく報告書なども参考にしながら積算する。 |
[出典] |
http://www.cger.nies.go.jp/publications/news/vol20/vol20-1.pdf#page=3 |
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ミ |
ミー散乱
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[解説] |
球形の微粒子による光の散乱現象で、空気中のエアロゾルや雲による光の散乱がこの例である。微粒子の直径が光の波長に比して十分小さいときは、レイリー散乱と一致する。 |
[出典] |
(財)国際科学振興財団編, 2005: 科学大辞典第2版, 丸善株式会社. |
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メ |
メタデータ(Meta Data) |
[解説] |
データの意味を記述あるいは代表するデータ。 |
[出典] |
長尾 真,稲垣 康善,辻井 潤一,中田 育男,石田 晴久,田中 英彦,所 真理雄,米沢 明憲編,1990:岩波情報科学事典,岩波書店. |
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ヨ |
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葉面積指数(ようめんせきしすう; Leaf Area Index) |
[解説] |
単位土地面積ごとの全葉面積の合計値。 |
[出典] |
日本陸水学会編,2006:陸水の事典,講談社サイエンティフィク. |
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ラ |
ラマン散乱
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[解説] |
単色光を物質に入射したとき物質中の分子振動あるいは固体の格子振動を励起あるいは吸収して、そのエネルギーの分だけ周波数が低くあるいは高くなった散乱光を生じる現象。 |
[出典] |
(財)国際科学振興財団編, 2005: 科学大辞典第2版, 丸善株式会社. |
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リ |
リグニン
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[解説] |
木材、タケ、ワラなどの木化した植物体を構成する主成分の1つ。 |
[出典] |
(財)国際科学振興財団編, 2005: 科学大辞典第2版, 丸善株式会社. |
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リモートセンシング(Remote Sensing) |
[解説] |
直接的に対象物に触れることなく、対象物の物理・化学的特性を計測すること。 |
[出典] |
和達清夫監修,1993:気象の辞典,廣済堂. |
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レ |
レイリー散乱
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[解説] |
入射光によって誘起される散乱体中の分極変化が、1つの電気双極子をみなせるときの光散乱現象。空気分子、水分子、極めて小さいエアロゾルによって発現する散乱現象で、分子散乱とも呼ばれており、青空、夕焼け、水の青さなど自然における光学現象の発生原因となっている。 |
[出典] |
(財)国際科学振興財団編, 2005: 科学大辞典第2版, 丸善株式会社. |
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ロ |
ローパスフィルタ (Low-pass Filter) |
[解説] |
任意の周波数以下の成分だけを通過させるフィルタ。 |
[出典] |
情報処理用語大事典編集委員会編,1992:情報処理用語大事典 ,オーム社. |
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